Rollonのプラスチックコンバウンド製のローラーは、実に80,000kmまでの長寿命、メンテナンス不要で、機械の停止時間を劇的に減少しました。スピーディレールの特長であるメンテナンスフリーは、自動化プロセスにおける生産性の向上が期待でき、お客様の競争力を促す重要な利点となります。
80,000km定期メンテナンス不要。これはRollonのビーム使用ができるリニアガイドであるスピーディーレールにおいて最も重要な長所となります。イタリアのリニアモーションメーカーであるTNT社を吸収したことによって、スピーディレールはRollonの製品レンジに組み込まれ、自動化プロセスの生産性を最適化する重要な製品の一つとなり、運転コストを削減し、潤滑による装置の停止時間を無くすことができます。
これは、自動車産業やパッケージング、医療機器、板金加工やセラミック、大理石やガラス、木材や金属加工などの自動化アプリケーションにおいて、顧客のニーズに最適なソリューションとなる利点となっています。
では、これらのパフォーマンスを可能にする技術的特性は何なのか?探っていきましょう。
特長
潤滑不要で低ノイズのシステム
スピーディーレールはビームとして使用できるリニアガイドで、アルミプロファイルに硬化アルマイト処理を施し、ミスアライメントを吸収できるスライダーはプラスチックコンパウンド製のローラーで構成されています。
つまり、このローラーの材質とハイレベルなグリース技術の組み合わせで、80,000kmまでメンテナンスをほぼ必要としないリニアガイド/ローラーシステムを可能にしています。
スピーディーレールは、非常に悪環境下において、優れた結果を可能にします。特別な材質で製作されたプラスチックコンパウンド製のローラーは、溶接のスパッター飛散や粉塵、セラミックや強化ガラスの加工現場においてもカバーを必要とせずに稼働することが可能になります。
メンテナンスフリーのリニアガイドは、運用コストの削減や生産性向上など多岐にわたるメリットを提供します。無給油で使用できるスピーディレールを使用すれば、グリースや油の飛散からの汚れや騒音から別れを告げることができます。
また、工場現場におけるリスク管理の視点からますます厳しくなる騒音への規制や法律に対して、プラスチックコンパウンド製のローラーやガイド構成により低ノイズで使用できるスピーディレールは利点を発揮します。
スピーディな組立と、ミスアライメント吸収
製品の耐久性と信頼性はスピーディでシンプルな組付けと相対関係にあります。
スピーディレールはビームとして使用できるため、構造体でありながらレールとなる一体型の製品です。そのため、レールの組付けは多くの支柱や加工されたレールの取り付け面を製作する必要がありません。さらに、シンプルなつなぎ用キットを使用すれば、無制限に長ストロークを実現することができます。
また、2本のレールを平行で取り付ける場合は、スピーディーレールのローラースライダーは平行度誤差を8mmまで吸収することができます。
これらの製品のフレキシブルさが、アプリケーションや業界を問わず、非常にスピーディな組付けを可能にし、大幅なコスト削減につながります。
高速運転が可能
スピーディーレールの使用可能最高速度は15m/sで最高加速度は10m/s2と、高速使用に適しています。
またスピーディレールは非常に大きな許容荷重を持っており、8ローラータイプのスライダーを4個使用でガントリーを構成した場合、3,000kgまでの荷重に耐えることができます。リニアガイド単品としての利用はもちろん、ベルトやラックピニオン、ボールネジ駆動のアクチュエーターとしての利用も可能です。ローラーはV型と円筒型の2種類が用意されており、レールのサイズは60, 90, 120, 180, 250の5サイズがあります。
スピーディレールは、ガイドやローラー、ベアリングを単体で購入してシステムを構築することもできますが、ベルト駆動やラックピニオン駆動の幅広いレンジのリニアアクチュエータとしても用意されており、また必要であればカスタマイズ製品の納入も可能です。