ごあいさつ

61年6月、当時奉職していた工作機械メーカーの社命により、米国市場開拓の任に就きました。以降、工作機械に関わる仕事に従事して半世紀余が過ぎました。1974年に当社を設立し、工作機械用周辺機器の輸入に従事して今年で年となります。

幸い、多くのお客様と海外取引先に恵まれ、恙なく今日に至りました。しかし、内外の政治的、経済的、社会的変動は激しく、特に世界経済では東西対立が解けてグローバライゼーションに向かう中で、金融資本が巨大化し、企業はその大波に翻弄されながら、今日に至っています。もちろん当社も例外ではなく、特に輸入に携わっている関係から、為替変動の影響は避けがたいものがあります。しかしその中で、世界のベストの商品を国内のお客様に提供するという信念の下に事業を推進しております。

またビジネスは否応なしに政治的状況の影響を受けますが、その中で感じますことは、国境という観念についてであります。英語ではborderあるいはboundaryと言いますが、この境という感覚をビジネスに持ち込みますと、それは途端に対立するもの、あるいはネガティブなものとなります。我々のビジネスの世界は、それではいけません。我々はboundaryではなく、seaway(海路)あるいはairway(空路)という無限に広がる道、海の道、空の道を通って仕事をしております。最近では日本を取り巻くこのborderの問題が隣国と厳しくなってきております。しかし遣唐使も、空海も、最澄も海の道を通って中国に渡り、海路を通って帰国し文物、宗教を日本に伝えました。西欧においてマルコポーロは陸路(Silk Road)を通って中国に渡り、その東に位置するジパング(日本)のことを黄金の国として「東方見聞録」で伝えています。その後の大航海時代ではバスコダガマ、コロンブスも海路を通ってAge of Discoveryの名前通り、新しい陸路を発見しています。

人類の英知は尽きることを知りません。世界各地で生まれる様々な成果は、国際貿易によってのみ人々を豊かにしていきます。そして国際貿易は、境のない交流の場であるということを強く申し上げたい。キャプテンインダストリーズは、産業界に必要なハードとソフトの国際間の貿易を推進するキャプテンとして、これからも皆様とともに歩んでいきたいと願っております。

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