PC-DMIS(デーミス) NCの使える機能

PC-DMIS(デーミス) NCの使える機能
第1回:円の計測

第1回:円の計測

円の計測について

PC-DMIS NC の円の計測は多機能に富んでいます。

測定機能

測定機能に関しましては、測定するワークの形状に応じて選択します。
例えば、測定時に障害となるキー溝や弧の場合は、その位置を回避するように角度指定、またはCAD上で任意に測定位置をずらすなどの操作ができます。安定した計測結果を得るために、8点以上の計測点設定を推奨しています。これも、大径になりますと点数を増やし更に安定した計測を構築することができます。

  • 角度指定 始点、終点の角度を入力した範囲で測定する。
  • 任意の測定位置 3D CAD図の測定点を自由に移動できる。
  • 螺旋移動計測 円測定点を螺旋移動できる、ねじの測定が可能。
  • 多点計測 測定点数を任意に決めることができる。
  • 自動プログラミング カーソルを移動しプロットすると自動的にプログラミングされる。

計測演算機能

計測演算機能に関しましては、ワークのアプリケーションに応じて選択ができます。一般的には最小二乗法を推奨いたします。
嵌め合いのピンや穴に関しましては最大、最小径の演算機能も有効です。
※演算の規格はASME Y14.5, ISO 1101

  • 最小二乗法 分散した測定点の誤差を最小限にする。
  • 最小外接円 ピンを穴にはめ込む場合の最大径。
  • 最大内接円 穴にピンをはめ込む場合の最小径。
  • 最小分離 同一中心上の内接、外接円の中心に位置する円を使用。
  • 固定半径 R測定時に半径を固定しRの中心位置を計測。

円の測定機能

円の測定機能<

計測演算機能 01最小二乗法

測定点のバラツキ誤差の二乗の和が最小になる円を演算します。

最小二乗法

計測演算機能 02最小外接円

外接円が最小になる円を演算します。最小二乗法の中心から移動します。
嵌め合いで使用するピンの外径を計測する時に有効です。

最小外接円

計測演算機能 03最大内接円

内接円が最大になる円を演算します。最小二乗法の中心から移動します。
嵌め合いで使用する穴の内径を計測する時に有効です。

最大内接円

計測演算機能 04最小分離外接円

測定点がすべて含まれる外形円と内形円を描き、同一中心上でその直径が最も近い値になる2円を描きます。
その中間を通る円を演算します。幾何公差真円度等を演算する時に使用します。

最小分離外接円

計測演算機能 05固定半径

R(弧)の測定時に使用します。一般的にR(弧)は120°より小さくなると、計測結果が不安定になる可能性があります。
R(弧)の計測はその半径よりも中心位置が重要になる場合があります。予め半径を固定して、測定点群を最小二乗法でそのR(弧)に合致するように中心を求めます。

固定半径

その他のPC-DMIS(デーミス) NCの特長は、下記ページよりご確認いただけます。

PC-DMIS(デーミス) NC ソリューション

お困りごと・課題のご相談

工場の自動化についてのお困りごとや課題は
ぜひキャプテンインダストリーズまでお気軽にご相談ください。
豊富な経験・ノウハウから、ひとりひとりのお客様のご要望に沿った
ベストなソリューションをご提案いたします。